黄昏テンポス

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ちょっと調子が良くなるとすぐ創業者や社長が出てきて人生論だの経営論だのを語る会社は嫌いだなぁ。


テンポス精神17ヶ条
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↑ 正しいことを言ってる面も少しはあると思うんだけど、でもやっぱりこういう価値観・美徳はこれからどんどん淘汰されていってしまうものだと思う。


現代は少しでも労働者が過労してるとすぐブラック企業認定されて悪い評判が立つのも、淘汰現象の一つだと思っています。




淘汰されるといえば、平林都的な接客も、これからは金持ちしか受けられないモノになるでしょう。


つまり、そこらへんのコンビニやスーパーやら平凡な安いお店ではあーいう接客は無くなって行くと思います。


平林都の接遇とやらは、そりゃ高級レストラン、高級なクラブでやるぶんには素晴らしいし、尊敬に値するけれど、あれを居酒屋やケーキ屋だのスーパーだの、一般的な接客業でヤレって言うのはあまりにも酷だ。あんなレベルの接客を受けたいのなら、お客は店員に金を払わなきゃいけない。チップを払え。


(そういえば日本人は外国に行ってもなかなかチップを払わないそうですね。日本の接客に甘やかされているのでしょう。)


格差の無い昔の日本なら、そこら辺であーいう丁寧な心のこもった接客ができただろうが、これからは格差がますます広がるし、金持ちと貧乏人の距離はますます遠くなり、ますます、「俺は俺。他人は他人」という風潮が強くなって行く。一億総中流ではなくなり、良くも悪くも欧米的な生き方になって行きます。


つまり「金くれなきゃ○○やらないよ」という人間が増えるということです。「スマイル0円」が通用しなくなる時代が、これからやって来るんです。


上に書いてあるテンポス精神17ヶ条も、昔の日本人なら無給でもテンポス精神通りに働いたでしょう。雨の日も雪の日も、風邪をひいても台風でもね。


でも、現代の日本人、とりわけ欧米式の権利意識がシッカリ根付いている今の若者にテンポス精神17ヶ条をババーンと見せ付けても、誰も集まらないと思うんです。


テンポスがもし、テンポス精神通りに若者を働かせたいなら、キチンと労働に見合った高額な給料を払わないといけないんです。もしそうしなかったらブラック企業に認定されてしまう。そういう時代になったんです。


つまり、何が言いたいかっていうと、平成生まれバンザイ。